「自分が生まれた日を見てみたい」への解答
「自分が生まれた日を見てみたい」
出所:ドラえもん2巻[1974]「ぼくの生まれた日」子どもの頃、兄に「お前は川で拾われたんだ」と言われたことがあった。幼心に傷ついた記憶がある。
じゃぁ、パパママはほんとうのパパとママじゃないの、って。すごく不安になった。
だってたぶんそれは、自分にはほんとうのことがわからないことによるものだったんだと思う。
自分が生まれたときの記憶や、小さいときの記憶がないから。
思い出してみてほしい。
中学生の頃、小学生の頃を、幼稚園保育園の頃を、そしてその前を。一番古い記憶は何歳のときに何をしていたときか。
自分は幼稚園保育園くらいが限界。それも断片的な記憶しかない。
たとえば、自分がおむつを変えてもらってるシーンとかは、全く覚えてない。オマルに座ってた記憶は?ないな。立ち小便が下手で足に引っ掻けたことがあった記憶はあるな。
もしかしたら人間の寿命は、脳の記憶スペースと比べると、長すぎるのかもしれない。というか、昨日のことすらまともに覚えてないのだから、明らかにそういうふうにできていない。
話をもとに戻すと、自分が生まれたその日から、あるときまでの記憶がない。それを見てみたいってことは誰しもが思ったことがあることだろう。
川で拾われたんだって言われたときとか、のび太のようにこっぴどく怒られたときとか。
ドラえもんの解答「タイムマシン」
ドラえもんの解答は、タイムマシンで見に行くこと。
ちなみにのび太の誕生日は、昭和39年8月7日。今年50歳か。
のび太はそこで、自分がパパママの子どもであること、そして生まれたときの父母の思いを知る。
人類の解答「ビデオ」
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記憶には限界があり、時間を遡る術も生み出されていない。自分が生まれたときの様子を知る方法は、昔から、それを知る父母の話からだったのだと思う。
しかしいまや、容易く記録に残すことができるようになっている。いまは誰もが、携帯電話という名のカメラ、何枚でも撮れるスーパーカメラを持ち歩いている。
ビデオカメラもものすごく進化している。
自分の子どもが、いつか自分が生まれたときを知りたくなったときに、そのときの様子が見れるよう、記録をしっかり残していきたいと思って、そうしている。
それを見たとき、自分の子どもがどんな反応をしてくれるのか、楽しみだ。